電流保護素子
2017年7月18日
突入電流防止PTCサーミスタのラインアップの拡大
TDK株式会社は、EPCOS製突入電流防止PTCサーミスタのラインアップを拡大したことを発表します。プラスチックケースに収められたB5921* J0130A020シリーズの新しい4バージョンは、280 V ACから560 V ACの電圧向けに設計され、公称抵抗値は25 °Cで22 Ωから100 Ω、熱容量は最大2.3 J/Kです。本製品はUL認証を受け、AEC-Q200に適合しています。
リード付きディスク素子B594* /B597* シリーズの定格電圧は、260 V ACから560 V ACです。公称抵抗値は、タイプ別に25 Ωから1100 Ωです。また、これらの保護素子はタイプによりUL、 IECQ、および VDEに準拠し、認証されています。上記すべての製品がRoHS指令適合品です。
突入電流防止PTCサーミスタの大きなメリットは、本質的な安全機能です。万が一、動作時の装置内で短絡故障が生じたとしても、PTCサーミスタが速やかに抵抗値を増幅することにより、電流を安全な値に制限します。
突入電流防止PTCサーミスタの主な用途は、産業機器・家電製品のコンバータや電源ユニット、およびエレクトロモビリティでの利用です。ハイブリッド自動車や電気自動車の動力における、車載充電器用回路およびDCリンクコンデンサの充放電回路を含みます。
主な用途
産業機器・家電製品のコンバータおよび電源ユニット
ハイブリッド自動車・電気自動車の動力における、車載充電器用回路およびDCリンクコンデンサの充放電回路
主な特徴と利点
- 幅広い定格電圧と公称抵抗値ラインアップ
- UL、VDE、IECQの認証取得
- 本質的な安全機能